ふーん伊藤博文、明治天皇か。



「1889年だぜ。そこ間違ってる。」



その声で首を上げる。



目の前にはスラっとした悠真が立っていた。



「うそ!?あ、写し間違えた。」



消しゴム消しゴム・・・筆箱のなかをゴソゴソとあさる。



手に取ったのは定規、付箋、シャー芯って全部違うよ。



こういう時っていらないのばっか出てくる。