呆然とした。

今まで、友達感覚だった。

でも…私はもう…

雄貴のことが好きだった。


だから、嬉しかった。

「やっぱりな」

隆士は、苦笑いをした。

「実はな、俺もなんだ」

隆士は、横をみて、真剣な目をした。

意味…わかんないよ。

意味不明だよ…


私は、これ以上、隆士のことを知りたくない。

そう思ったから、走り出した。

怖くて、悲しかったから。

わからないけど…

本当に…恋をしてしまった…

そんなとき、親友の由希。

通称、ゆっきーがいた。

「どうしたの…!!」

ゆっきーがびっくりして、私の方へ駆け出した。

「ゆっきー…」

私は、寂しかった気持ちが全部解けた気持ちになった。


ゆっきーは、小さい頃からの幼なじみ。

いつも、泣いているときは、

なぐさめてくれた。

今もそうだ。

「…そっか」

私は、今までの事を全て、

ゆっきーに話した。

「もう、中2なんだし…好きな人ができても、
おかしくない時期よね」

ゆっきーは、やっぱね…という顔をしていた。

そして、その後、私は、ゆっきーの前で

大泣きをした。

でも…二人っていいね。

二人って…いいよ…