私達…本当に恋人同士なんだなあ、

そう実感する。

そうだ!!私もアツに呼んでもらう専用のニックネーム

考えなくちゃ!!

と思った。

そんなに、無理に考える必要はないとは思うが、

やっぱり、アツには、私のアツ専用のニックネームで呼んでほしい。

「じゃあさ、私のことは、モモって呼んで!!」

私はひらめいた様に、いきなり言った。

叫んだ様に言ってしまったので、アツに、

「バカかよー!!モ・モ」

と、言われた。

アツに言われた、モ・モ、がとってもドキっときて、

今にもほおが赤くなりそうだった。

「ァッ………って……意外と意地悪…なんだぁ・・・」

と、私は言った。

もう、口をぱくぱくあけていることしかできなかった。

とっても恥ずかしかったから。

ついでに、私は、物凄く、恥ずかしかったので、

『アツ』だけを、小さな声で言ってしまった。

「ねえ…アツって、もっかいいって?」

アツには、私の言った『アツ』と言う声が

聞こえたらしく、甘えてきた。

「えッ……」

私は、小さく高い声で言った。

ドキっと…

ううん、ドキッドキッと、胸の音がどんどんと高鳴っていく。

こんなにドキドキしたのは、生きている中で

初めてだ。


「…ねえ、言って?」

アツは、どんどん、私の顔に近付いてきた。

どんどん、胸の音が高鳴ってゆく。

ああッ…こうなったら、『アツ』って

いうしかない!!

そう思って、息を吸って言おうとしたら―…

「………ッ」

一瞬、何が起きたのか、わからなかった。