『ねえりく』


歩美が俺の名前を呼んだ。


「何?」


答えると。




『もう少しで店閉めるし

もう今日はお客さん
来ないと思うから

…コーヒー、淹れるからさ!
ちょっと、休んでいかない…?』



そんなことを言うのだ。