《穂波side》 【うん、頑張ろっ!】 笹音に返信して 私はテーブルに スマホを置いた。 『誰とメールしてたんだよ?』 すぐ近くにある ソファーに座って テレビを観ていた陸斗が こちらに視線を向けて 聞いてきた。 「何?嫉妬でもした?」 からかうように聞いてみる。 『えっ、いや、別に…』 「嫉妬したんだー? 安心して、笹音だから!」 『なんだ笹音かよ~』 陸斗が安心したように言う。