地響き。



「地鳴!!!」



 リュオンが唱えた。



 土の刃が飛び出してきて、住宅が避ける。そう、裂けたのではなく、避けたのだ。



 まるで、生きているかのように。



「ふにょっ!?」




 ルナは変な声を上げた。



「ほら、入れ」



 気が付くと、住宅のあったところに細い道があった。