琉斗と分かりあえてからあたしは幸せな気持ちで日々を過ごしていた。
あたしがいるから梓紗が傷付いていると知らずに……………。
キーンコーンカーンコーン×2
昼休み始まりの鐘が鳴ると同時にあたしはお弁当を持って梓紗の席に向かった。
「あ~ずさ!!!!一緒に食べよう~!!!!」
いつもの笑顔で『良いよ~!!!!』と言ってくれ梓紗の表情をあたしは想像していた。
しかし、梓紗はあたしに。
「ゴメン、ちょっと今から用事があって………。」
「じゃあ、あたし梓紗の用事が終わるまで待ってるよ!!!!」
「良いよ…………いつ帰ってこれるか分かんないから。」
「大丈夫、大丈夫!!!!梓紗と一緒に食べたいもん!!!!」
梓紗にあたしは笑いかけた。
しかし、梓紗はあたしの瞳を1度も見てくれない。
「梓紗??」
あたしは不安になって梓紗の顔を覗きこんだ。
その瞬間、 『バチィィィィィィン』
低く鈍い音があたしのクラスに響き渡った。