・・*めいside*・・



あの委員決めが終わってから、なぜか目で追っている人がいる。


えっあたし怖いよ、いやストーカー行為?


いやいやいや、間違ってもそれはないか。




窓側の1番後ろ。


中野日向くん。


そう君です。




委員が同じになったことから、なぜかあたしは目で追っているのです。



授業の内容なんてボーッとしてて分からなかったし、

ただ思うのは窓側の席を見るたび、桜の木が背景になって絵になる日向くん。


THE美少年そのもの。


だから今日はずっとボーッとしてたと思う。


みっちゃんにも言われた。
「なんか今日のめい変だよ?熱かな?」



あたしはやっぱり変なんです。





ただ1人、教室に残っていたあたしはボーッとしながら席に座っていた。



その時何かを思い出したのだ。



えっ、放課後委員会ある!!

時計を見ると今の時刻は丁度4時を指している。


あと5分で始まっちゃう!!


全力疾走して委員会が行われる教室まであたしはひたすら走った。


幸い、あたしの教室から委員会の教室が近かったこと。


中学生の頃バスケ部だったあたしは、体力がそこそこある事。


そして、委員会がギリギリ始まっていなかった事。




「はぁ・・・。セーフつ」




その時教室のドアを開け、日向くんのいる方へ向かい隣の席に座った。