・・*めいside*・・



「これから委員決めだってー。めいは何やるの?」


入学してから、数日間経った今。


あたしのクラスは委員決めが行われようとしている。



「んー。あたしは特にやりたいのないし、候補はしないかなー」



「めい!!これは男子と仲良くなれるチャンスだよー?」


「みっちゃん、ずいぶん必死だね」


クスクス笑うあたしに、みっちゃんは


「まあね」と言う。



「あ、先生来たよ」


担任の先生がくると、みんな話をやめ、号令をかける。



「今日は委員決めです。男女各1名ずつなので、まずは立候補がある人ー?」



と先生。


委員なんて、めんどくさい事、誰も候補なんてするわけ・・・ないよね。



「誰かいないのかな?」


困り顔の先生。


こんな時、早く決めなきゃ進まないよね。


とか考えたら


「先生!!あたし、いないならやります」


いつの間にか言っていたあたし。


届いてるのか分からないぐらい小さな声で言った。


「ほ、本当に?椎名さん先生助かるよー!!」


「いえいえ・・・・」


言ってからの後悔。
ま、言ってしまったものはやるしかないよね、うん。


頑張るんだ自分!!



「それでは、女子は椎名さん。男子はいないかな?」



「なぁ、イケメン日向。立候補しちゃえば?頭いいし、楽勝だろ?」



ニヤニヤしながら話してる窓側の男の子。


「だから興味ねーよ」


って言い返す男の子。


「日向くん、頭いいんだよね?うん、日向くんおねがい!!」


と先生。


「えっ」


と日向と言われてた男の子。



「いいよねっ?ねっ?」


先生強引・・・。
苦笑している男の子。


「はっ・・・はははっ・・」



と男の子。


「それじゃあ女子から椎名さん。男子から日向くんでよろしく!!」




日向くん・・・・・か。



あっさり決まっちゃったよ、ははっはははっ・・・



「早速今日の放課後委員があるから遅れないように!!」



「は・・い・・・」






今日の放課後か。