あれから翔太と何分話しただろうか。


委員会が始まる直前までずっと話していた。


いきなり

「日向、好きな人いないの?」

と言われたりもした。



俺は女に興味ない。
苦手なんだ。



その時扉の開く音がした。

入ってきたのは俺と一緒で委員になっていた女の子。


こっちに向かってくる小柄な女の子。


俺の隣に座り、


「あの・・・・確か、名前日向くんだったっけ?」


と言ってきた。



「ん?そう、中野日向。ヨロシク」


「あ、あたしは椎名めいです。えーっとヨロシクっ」

顔を赤くさせ、髪で隠していた。



何この子、面白い。


「あの、何て呼べばいいかなっ?」




「俺の事は日向でいいよ。俺は何て呼べばいい?」





「んっと、じゃあ日向くんで。あたしは椎名でもめいでも。」





「なら、めいって呼ぶ。」

そうすると、めいはこくっと頷き、また顔を隠していた。


小動物みたいな小柄な彼女。
目がくりっとしていて、身長が低い。


168の俺に対して148ぐらいで。


キャラクターみたい。



女子の性格嫌いだったりする俺だけど、この子は今まで俺が見てきたような女子と違うような感じがした。


これは・・・気のせいじゃない。