けど、仲直りが出来たのは、TAKUMAと紀伊さんのお陰でもあり、あまりからかうのは申し訳ない。



「お節でも食べましょうよ。アリスさんが作ってくれたんだから」



TAKUMAの背中を押し、リビングへ行く紀伊さん。

その隙に、私のキスをした恵央斗も、コートを脱いで後に続く。



「アリスちゃん、蟹ちょうだい」



「……あー、はい」



これが徳馬なら、キレてたね。