「正解。何でわかったの?」



「雰囲気ですかね。物怖じしなさそうな顔」



「あのね。浮気ごときで泣けるのは20代までよ。私なんて、何回されたか」



紀伊さんの何気ない一言に、私と恵央斗の視線はTAKUMAに向けられる。



「俺じゃねぇよ!;;」



「あいつ、浮気してたらしいぞ」



「最低だね」



「だーかーらー!俺は断じてしてないから!!」



必死に否定するTAKUMA。

ちゃんとわかってるのに、面白い男だ。