落ちたのはぉ兄ちゃんの上。
てか、ぉ兄ちゃんその格好っ!
ジタバタもがく私をぉ兄ちゃんは易々抱きしめたまま、くくっと喉で笑った。
「んー、でも・・・俺的には【抱っこ券】とかでも良かったんだけどな~。」
・・・・だっこけん?
私の頭の中にチラシを切って作ったしょぼいチケットが浮かんだ。
「・・・それって敬老の日とかに孫があげる
肩たたき券の姉妹品みたいな?」
「そ。いつでもどこでも俺の好きな時にみぃを抱き潰してイイ券。
みぃはそれ出されたら、引っ掻かずに大人しく俺に抱き潰されなきゃなんねーの。」
「・・・・。」
ぉ兄ちゃん、夜通しのドンチャン騒ぎで酔ってんだろーか。
思考がアヤシイ・・・。
でも
「昨日はオマエさっさと寝ちまうし、俺の誕生日だし?
今日くらい大人しく抱き潰されろ。」
そんなコト言われちゃ、
反抗デキナイ・・・よね。