お家の前まで来てバイクが停まった。
バイクを降りて振り返ったぉ兄ちゃんに、いつもみたいに降ろされる気で体勢を整えて待っていた、
・・・んだけど。
「ぺーっ!!マズイ!!!」
何故かいきなり口の中に指を突っ込まれて、
勢いよく吐きだした。
「・・・その態度、ちょっとムカツク。」
「私は口の中がムカツクよっ!
オイルの味する、マズーイっ」
「あぁ~、バイト、ガススタだし?洗っても中々落ちねぇからな。」
「だからっ、
何でそんな指をヒトの口の中に突っ込むの!?
ヘンなイジワルしないでよねっ。
ぉ兄ちゃんのアホーッ!」
ぉ兄ちゃんは横を向いて
「・・・はぁー。」
これみよがしにデッカイ溜息吐いた!
なっ・・・!?
溜息吐いたいのはこっちだよっ。