「まー、俺もあんましとやかく言えた身分じゃねーし、どこの誰が何やっててもかまわねぇけどな。

さすがに身うちに手ぇだそーとか、見て見ぬふりは出来ねーじゃねーか。」



・・・そりゃそーだ。

そんな男なら私だって止めとけって言うよ。





ぉ兄ちゃんは無造作に髪を掻きあげて小さく笑った。




「まぁ、遊ならいいんじゃねーの?アレでも長年、俺の親友やってるくらいだかんな。イイヤツだよ。」




ぉ兄ちゃんはそんなことを言うけど、いつもはデッカイぉ兄ちゃんがなにやら小さく見える。




「亜夢には誰よりも幸せになって欲し―とは思うけど、

はぁ・・・

俺が手塩にかけて育てた妹がとうとうなぁ・・・」




遠い目をして

たそがれだした・・・よ。




娘を嫁にやる親父の心境?ってやつかな。


フクザツなんだね・・・。