そんなこんなでぉ兄ちゃんを迎えに来たんだけど。
顔合わせずらいのも乗り越えて頑張ってみたけど・・・
呆気なく返り討ちにあっちゃったし。
相手が誰かは言わなかったケド、
あむちゃんを探しだした今、
そのなけなしの意地も無駄だったかも・・・。
あむちゃんの隣にはあいっかわらずぷらっぷら歩く遊さんがいる。
植え込みからじぃっと二人を見詰めていたぉ兄ちゃんがハァ~と溜息を吐いて上体を起こした。
「相手って・・・・遊かよ。」
「な・・・殴ったりする?や、殴んないでね!?」
「はぁ?殴るかよ。」
「だって、中学の時・・・・」
「あぁ。あの話聞いたのか。アレは、アレだ。あのクソ野郎が、爽やかな仮面被っただけの女ったらしの軽薄野郎だったから、だ。」
へ?