子供みたいにしゃくりあげると


ふわっと温かいモノに包みこまれた。





「ったく・・・・兄ちゃん言うなよ。

俺はオマエの兄ちゃんになった覚えはねーての。」




耳元でそんな声がして、ぎゅうっと胸に引き寄せられた。



外でカミナリがまだゴロゴロしてるけどどくどくと力強い鼓動にほっとしてしがみ付く。






あむちゃんのぉ兄ちゃんだって分かってる。

だけど、今だけ


私のぉ兄ちゃんでいてくれるかなぁ・・・












「はぁ・・・ヤベェ。俺のが限界。」


え゛っ!?





耳元で溜息混じりのそんな声が聞こえて、いきなり体を引きはがされて本気で焦る。




「や、やぁっ・・・待って―――」