優しい顔でぽんぽんと頭を撫でられて、胸の中がざわざわした。


「そか・・・分かった。

てか、ぉ兄ちゃんに言われなくてもあむちゃんとは大親友するもんねーだっ!」





そう言い返しながら、なんか胸がきゅうっとなって

ぬいぐるみを抱える手に力が籠った。





そか。・・・そーか。


今日、遊んでくれたのも優しくしてくれたのも





あむちゃんの為なんだ。

私があむちゃんのトモダチだから・・・・。




ぉ兄ちゃんにとって一番大事なのは妹で、私なんてそのオマケでしかないんだ。



そんな今更な事実になんかヘコム。





ぉ兄ちゃんが携帯の時計を見る。





「お。そろそろ帰っか。亜夢迎えに行く時間だ。」





その言葉がトドメのようにぐさっと刺さった。









私と遊んだ時間は、あむちゃんを迎えに行くまでの暇つぶし、だったの。