「お?拗ねたな。」


すたすた歩き出したアタシにぉ兄ちゃんはバイクを押して着いてきた。


私がむくれてるのがオモシロイらしく、ニヤニヤ笑っている。


ムカツク。

ドSめっ!!






「どーでもいいけど、最近、この辺で結構デカイ族同士の抗争があったりしてあぶねーんだよなぁ。

俺等は直接かかわりネぇけど、勢いづいたバカ共が調子に乗ってチョッカイかけてこんとも限んねーし。

妹の亜夢は勿論、そのトモダチのオマエも巻き込まれねェとは言い切れねェ、

・・・かもな?」



「・・・・」



私はぴたっと足を止めた。


フリョーの喧嘩に巻き込まれるのはヤダ・・・。





ぉ兄ちゃんの勝ち誇ったような顔がムカツクケド





「・・・・ぉ、送ってクダサイ・・・」



「素直でヨロシイ。」





にやっと笑ったぉ兄ちゃん。




やっぱぉ兄ちゃんなんて大っきらいだぁ~。