その放課後。



例によってあむちゃんと校舎から出てくると校門の辺りがいつも以上に騒がしくなっていた。


なんか女の子が騒いでるんだけど。





「ぁ。お兄ちゃんだぁ。」



ぅげっ!!




あむちゃんの言うとおり、校門には何故かぉ兄ちゃんと、昨日の笑い上戸・ゆうさんがいた。




あむちゃんに気付いたぉ兄ちゃんが挨拶なのか顎を上げ、ゆうさんがぶんぶんと手を振ってきた。





「もぉ~。子供じゃないんだからお迎えはヤメテほしぃなぁ。」


「ばぁか。子供じゃねぇから迎えが必要なんだろーが。」


「ゆう君もぉ、ごめんねぇ?」



「いやいや。俺も好きでしてるしー?」