それから数十分後―――
はっぴばっすでぃとぅ~ゆ~♪
はっぴばっすでぃとぅ~ゆ~♪
プレハブの中に濁声の歌がしめやかに充満していた。
…なんだろ、この状況。
私が激泣きしたからだけど、
男達はマッハで近くの店へ散らばり、誕生日グッツを集めてきた。
目の前にはろうそくの灯ったケーキ。
悪人面のオニイサン達の頭にはキラキラの三角帽子。
私が手を縛られたままなので
「ほら、もう泣きやめって!」
と垂れ流れる鼻水まで丁寧に拭いてくれちゃったり…
ある意味、いたでりつくせり…
でも、冷静さを取り戻し、改めて思う。
…この状況はオカシイでしょ…