自分のあまのじゃくさにいい加減呆れつつ、歩いていた。
今日は珍しく一人。
だってみんな誕パの準備に忙しいだろーしね。
お家からあむちゃん家に行くくらいだし……
なんて思ったのが間違いだったみたい。
歩いていた私の横で車が停まった。
シャコタンフルスモーク……て、
随分ベタに柄悪そうな。
どーでもイイ事に感心していると、
車から男がぞろっと降りてきた。
…柄悪いっ!
メッチャ悪いっ!!
The フリョー!!!
「へぇ?これが深見の女?」
ふ、深……ぉ兄ちゃんのコト!?
「ぃえ…っ!!人違い……」
「深見自ら送り迎えしてるし、間違いねっすよ。」
「間違いねくねっすよッ!私、ぉ兄ちゃんカンケーなくてッ、あむちゃんのオトモダチ―――」
「連れてけ。」
人の話、聞けぇーっ!!
口を塞がれ車に押し込められた。
なんてこった。
ただでさえサイアクな誕生日が、
更にサイアク!!!