「あ~。もう駄目。」
最初に遊さんが戦線離脱して、ベンチにどかっと座りこんだ。
それに続いてぉ兄ちゃんも戻ってくる。
「なっさけねーなぁ。…まぁいっか、俺も喉乾いたし。」
「あ。私もジュース飲みたいし、私買ってくるヨ♪」
そう言って立ちあがった私にぉ兄ちゃんは「ん。」と五百円玉を指で弾いて
「俺、ブラックアイスで」て。
すかさず
「俺、りんご~。」
「私はぁ、ミルクティ~」
遊さんとあむちゃんが便乗。
えっとえっと…ぶらっく、りんご、みるくてぃ…
頭で復唱しながら歩き出すと
「待て待て。オマエ一人じゃ持てねーだろ。俺も一緒に行ってやるよ。」
そう言ったのはぉ兄ちゃんで。
私は慌てふためいた。