「ん?

どーした、やけに大人しいじゃん。

借りてきた子猫。」




くっとイジワルな笑声を洩らす唇が耳を擽る。




ぅわぁあぁぁぁ///




からかわれてムカツクよりもその距離にドキドキする。








不意にあむちゃんの顔が浮かんだ。





ぐいっ!




「・・・・くじら、探す。」




ぉ兄ちゃんを押し返して、呟いたのはそんな言葉で。




「はぁ?クジラ、ねぇ・・・」


「ウルサイ!探すったら、探すの!!」





失笑するぉ兄ちゃんを置き去りに、私はたたたたっと砂浜を駆けだした。