千広はそれだけ言うと、先に帰ってしまった。

「友だち、じゃ、ない..?」

千広の言葉が、私の胸をグサリと貫いた。

「っ..」

ずっと、友だちだと思ってた。

でも、そう思ってたのは私だけだったの?

「ふぇ..っ、ぅっ..」

勉強してたときも、ご飯を一緒に食べてたときも。

私のこと、うっとおしいって思ってたの?