アタシにはかなり短く感じていたけれど車の中の時計を見たら既に2時間も経っていた。

こんなにも好きな人と一緒にいると時間が経つのが早いなんてアタシ知らなかった。


まだあまり共通の会話が無いアタシ達は無言の時間が多いけど、この時間が苦痛とは思えなかった。


とても落ち着くんだ


何か話さないと!って考える必要もないくらいな落ち着いた時間


好きな人とだったら会話がなくても、ただ2人で一緒にいれるだけで素敵な事だったんだね。



そして先生の頭の中だけにあった目的地についたらしく白馬くんは停車した。



『凛子、降りて』


辺りは真っ暗闇


こんな真っ暗闇な所で降りてなんてと思いながらアタシは白馬くんから降りた。