『先生、本気?』
『お~お前、笑ったなぁ!!
名前付けてくれないと次回から乗せてやんないぞ~』
って少しだけむくれた先生
その顔を見てアタシはなんて可愛い素敵な人なんだと思ってしまったよ。
『わかったよ~先生!考えるからぁ
…で、この子は女の子?
男の子?』
『そうきたか…
女だと八木が嫉妬するのも嫌だし男の子だな』
笑いながら先生は言う
『やだ先生、アタシそんなんで嫉妬なんてしないよ!』
こんな些細な事でも先生はアタシを気遣ってくれているんだ
すごく嬉しいよ
アタシ、里子の言う通りになったね。
きっとアタシは先生を好きになるっていう里子の言葉。
明日、学校で里子にお礼を言わなくちゃ
そう思いながらアタシは、この子の名前を必死に考えた。