『え…?お、おい
どうした?』


アタシの涙を見て先生は心配そうに言った。

もう辺りは暗くなっている。


誰も通らない道にアタシと先生の2人きり。

恋をしたのも初めて

恋をして好きな人の姿を見て涙が零れたのも初めて…



そしてアタシがアタシの気持ちに素直になったのも初めて…だった

だからアタシは先生に一言だけ伝えた


『先生の姿を見れて嬉しくなって……』


アタシはそう言い終わると顔を見られたくなくて先生に背をむけた。


そして後から後から涙が溢れてくるんだ


後ろを向いたって泣いているってバレバレだ。


アタシの両肩がヒックヒックと上下に震える。



どうしよう


この沈黙