先生はアタシの頭を先生の肩に引き寄せ先生の肩にアタシの頭を乗せた。


そしてアタシの右耳は先生の肩から伝わる温かさを感じて左耳は先生がアタシの頭を撫でてくれている優しい温もりを感じた。



『八木は、本当は良い子なのは俺、知ってたよ。
お前の副担になった時から、孤立している八木を見ながらそう思ってた。
お前、優しい目をしているもんな
いつもは少し強がっているだけって俺は知っていたし分かってたから…。
また俺と飲みたいって思ったら電話しろ。
いつでも行くから』


先生の声がアタシのすぐ近くで優しく響いた

そして先生は、先生のグラスの下に引いてあったコースターの裏に携帯番号を書いてアタシにくれた


水滴が染み込んで少しフヤフヤした紙のコースター。

ここで先生と2人で飲んだ事を証明付けるアタシの大切な先生のコースター。