先生の背中をジーッと見ていたら

突然、先生が振り向いた


『なぁ、八木!

お前まだ飲める?』


『えっ?
お酒だよね先生?』


『あれ?
ジュースにしとく?』

アタシは素直に嫌だと思い首を横に大きく、ブンブンと振った。


『アハハハー
八木~!そんなに首振らなくても冗談だよ冗談!!
まだ夜9時だしな
あっ!門限ある八木』

『アタシ、1人暮らしだから門限ないよ』


『そっか
でもまぁ、24時にはお互いに帰ろうな!
男と女だし!
教師とその元生徒だしな!!
それに八木の彼氏に怒られるの嫌だしなぁ俺』


『先生、アタシ、

彼氏なんて

い……』


『おっ!
あそこお洒落っぽいからあそこで飲もう!!教え子と飲める日を夢見て教師になったけど第1号が八木だったとはなぁ~
サンキューなぁ八木!』


彼氏…本命の彼氏なんてイナイって言いたかった…

けどアタシの声が小さ過ぎたのかな


途中で先生の会話に消されちゃった