俺は凛子に笑顔で言った



おかえり・・・と。



凛子は俺の胸に身を預けてくれて



そして静かに泣いていた




俺たちは



お互いに何も聞き合う事はしなかった




もう全てお互いに分かったから








愛している







・・・・・・・と。





初めて、心から人を俺たちは愛していると思った。




そしてそれを言葉にしなくても分かる



これが本当の愛なのかも知れない



愛は言葉に出さないと相手には伝わらないかも知れない



だけど言葉にしなくても心で通じ合う愛もあるんだと知った