『じゃあ取り合えず喫茶店にでも入ろう』
と、俺は辺りを見渡しながら言った。
『嫌……人がいる所は嫌なの。
私、話しながら興奮して大きな声で泣いてしまうかも知れないから』
亀山は、さっきまでシクシクと俯いて泣いていたけど今はそう言いながら声を出して泣き始めた
ここは高校から近い駅前広場
噴水もあって結構大きな駅前だから人もそれなりにいる。
だから亀山が声を出して泣き始めると近くにいた人や通りがかりの人々が、まるで俺が泣かしているかのような好奇心な目で見てくる。
俺は人の目に耐えられなくなり亀山に言った
『分かったから!!
じゃあどうする?
何処にする?』