そして何分くらい泣いただろう


西原先生がもう職員会議が始まるよ…と、西原先生が持っていた缶コーヒーをアタシに持たせてくれた



『これ本当は冷たかったんだけど、もう常温になってしまったよ。でも何となくまだ冷たいからこれで目を冷やしてみて……』



アタシは西原先生の言う通りに缶コーヒーを目に当てた



『あはは……先生、全然常温だよ』


アタシの笑顔を見て西原先生は優しく微笑みながら



『良かった……笑ってくれた…
もうチャイムが鳴るよ戻ろう…』



アタシは西原先生の言葉に頷いて、西原先生が差し延べてくれた手につかまりそのまま手を繋いで屋上を後にした。



そして生徒達の教室が並び始める4階の手前でアタシ達は手を離した。




そして職員室前で西原先生はアタシに僕がついていると囁いてくれた……