職員室を飛び出して長い廊下を走った



そして階段を駈け登りアタシは屋上へと進んだ



そしてしゃがみ込んで泣いていると誰かに後ろから包み込まれた




『京……介……？』



後ろを見ると西原先生だった



アタシのボロボロな顔を見ながら西原先生は


『靴箱からキミが泣きながら走っていくのを見掛けたから後を追ってきた』



ただそれだけをアタシに言って、後は何も聞かずにキツく抱き締めてくれた・・・。




アタシは声を上げて西原先生の広い温かい胸で泣いた



なんで京介じゃないの？



――――って思いながら………。