そしてまた里子が喋り出した


『あのさ凛子、さっきの続きなんだけど…
今回の同窓会じたいは私もどうでも良いんだ。
凛子と同じで別に同窓会には興味ないし…

ただね、どうしても「坊っちゃん」を見てもらいたいんだ!』



『里子、なんで…そんなに?』


『うん。しつこいようだけど、ただの私の直感なんだけどね…
私、凛子は「坊っちゃん」に恋をするって本気で思ったの!。
3年前のアイツさ、真の優しさを持っていて人間が熱くってさ、きっと凛子の本当の彼氏になるって思ったんだよ!!』