しばらくその場で無言のまま抱き合っていたら京介がアタシに言った


『そこで白馬が待ってるんだ
もし良ければドライブしないか?』


アタシはコクンと首を縦に振った



そして白馬くんに久しぶりに乗った


京介と会わなかった時間は、たった20日程なのに……アタシには1年くらいの時間に思えていた



そして京介は相変わらず格好いい横顔で上手に白馬くんを動かす



白馬くんに乗ってだいぶ経った頃、アタシは落ち着きを取り戻していた


だから京介の運転する横顔を見ながらアタシはハンドルを握っていない京介の左手にアタシの手を添えた