『祥子、俺を裏切って出て行ったのはお前だろう。
もう無理なんだよ
俺には愛している女がいる。
結婚だって考えている彼女だ
今更、もう遅いんだよ俺があの時どんな思いで祥子を……』
どんな顔をして京介は話しているんだろう
声しか聞こえないアタシには不安で仕方なかった
『あの時は京介の優しさが嫌になったのよ
でも今は違うわ!
それに私は京介に別れてなんて言ってないし京介だって言ってないじゃない!』
『それは祥子が勝手に浮気をして出て行ったんじゃないか!
どうやって居なくなった祥子に別れ話が出来るんだよ…』
京介、この人と愛し合っていて付き合っていたんだね。