「ただいま〜っ」
陽気な女の子の声が聞こえた。
「黒羽黒羽ーっ、私のお菓子買ってきてくれたぁ?お菓子がないと発狂しちゃうぞ。
てかどこにいんのー?もしかして作業中?ここだな!」
扉が開き、可愛い女の子が現れた。あれは……、荻南さん!?
「あ、やっぱり。あ、風見鶏さんだ」
「知り合い?」
「口も利いたことのないクラスメイトが知り合いの定義に含まれるならね」
「じゃあ知り合い。コレがお前のことを知っているなら」
「じゃあ知り合い?」
「疑問符付いてるぞ」
「だってわかんないもん。相手が私のこと知ってるかどうかなんて、本人しか知らないでしょ」
「じゃあ知り合いじゃない」