「僕達の相手はどうやら、鷲の目《イーグルアイ》一人のようだな」
「えっ、じゃああとの二人はあっち?そんなぁ、一葉ちゃん大丈夫かなぁ」
これが初めての実戦なのに。どうか弱い奴と当たりますように!
「……行くぞ」
「うん」
私達は暗い廊下を進んでいく。別に不自由はないけど、どうしてこんなに暗いのに標準が定められるんだろう。
それがプロか……。私には絶対無理だな。大体、銃扱えないし。
「……お出ましみたいだな。どうやら近くにいるようだ」
「うぇ、近く?」
相手は銃の使い手。あれ、私の持ってる情報これだけじゃん。
「相手の得意な戦法とかは?」
「特になし。遠距離ではライフル、近距離ではピストルを臨機応変に使いこなす」
「ないの?」
じゃあどちらも得意か、どちらも普通並みの扱いかの二つだね。
出来れば後者がいいな。