目が覚めると、見えたのは知らない天井。ここどこ?
私確か、帰ってて、あ、誰かに眠らされたんだ。逃げなきゃ!
「―――っ!?」
身体が動かない。触覚はちゃんとあるのに。縛られてる感じはないのにどうして!?
「それはね、五感は残したまま、身体の動きだけを麻痺させる麻酔なんだ。すごいだろう?」
「……っ、……!!」
見えたのは、少年。小学生くらいだろうと思う。その顔は笑ってるけど、黒い目はちっとも笑ってない。
私どうなるの!?
「僕はこれから何をすると思う?答えは殺す。あんたを完膚なきまでにぐちゃぐちゃにしてあげる。喜びなよ」
「―――っ!!?」
嫌だ……。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だっ!!
誰か助けてっ!!