見ると、屋上には他にも人がいた。可愛い×10のクラスメイトの女の子と、外国人のような外見のカッコいいクラスメイトの男子。
これは、もしかして修羅場……!?
「あ、あれ……。お邪魔、だったかな?」
「とんでもないよ。全然邪魔じゃないから安心して」
どうやら勘違いだったらしい。それはそれで安心だけど、ちょっと残念な気もする。
「そうなの?
……えぇと、淵川くんだったっけ?町野さんに校條くん、だよね。仲良いね」
心なしか校條くんの顔が固い気がするけど。ま、気のせいということで!
「……帰りましょう」
「えっ?」
校條くんが町野さんの腕を掴んで歩きだした。そのまま、真っ直ぐ前を見たまま去っていく。
わぉ、強引。
「校條くんて、大胆だね。あの二人付き合ってるのかなぁ。いつも一緒だし」
そう、私の記憶の中で二人は、やむを得ない場合以外はいつも一緒にいる。
怪しい!!