私は女の子を見る。サラッサラの茶色いセミロング。顔の脇にかかってる髪だけ短い。
「んふふ〜、可愛いっ。妹キャラみたい。
安心して。私達は何も怪しい者じゃないから。ちょっと治療してもらいに来ただけ」
「闇医者に来た時点で僕らは怪しい奴らだよ、三月。ほんっと馬鹿」
「何でそこまで貶されなきゃならないのさ!もー、黒羽はSなんだから」
「……三月」
「ごめんなさい黒羽様。私が悪かったです。ふざけてました」
私は女の子の頭を撫でる。
「竜鄙さんは学校?」
「……はい」
「大変だね〜、大学生は。それで闇医者までやってるんだから多忙過ぎだよ」
私には無理だ。
でも今日はもうすぐで帰ってくる筈。