「ルカの奴、何してるんだか」
ルカとは竜鄙さんの下の名前。かっこいい名前だよね、カタカナでルカだよ?
「で、何の話してるの?」
「キッチンを覗けばわかるよ」
「?」
言われた通りキッチンを覗くと、可愛い×10の女の子が警戒したようにうずくまっていた。
「わーっ、可愛い女の子だ!君名前は?私は荻南 三月だよ」
「知らない人に名前は教えちゃ駄目って、お母さん言ってました」
「しっかりしてるね。じゃあ、年は?見た所14歳でしょ!」
女の子は何も答えない。じゃあ合ってるんだね。ふふん←どや顔
「ねぇねぇ黒羽、この子誰かな?竜鄙さんの親戚の子とか?」
「ルカに親戚はいないよ。多分無理に誘拐でもしたんだろ」
「誘拐!?
へー、竜鄙さんって大人しそうに見えてそんな大胆なことするんだ。
でも何で誘拐なんかしたのかな?一目惚れってヤツですか?」
「本人に聞けば」