「じゃあ、綾瀬先輩は誰が良いんですか?」


綾瀬先輩と呼ばれたその女性は、憧れの眼差しを浮かべて、こう答えた。

「やっぱり男といえば、『ブルース・ウィルス』に決まってるでしょ♪
あの『スキンヘッド』が、たまらなくセクシーで最高なのよ♪」



横をすれ違う羽毛田の耳が、ダンボのように大きくなっていた。





「…クックックッ……

ワァ~ッハッハッハ♪
諸君♪今日は遠い所を御苦労だった!
仕事も無事終わった事だし、今夜は俺が奢るから大いに飲もう♪」



「意外と単純なのね……」



今回は、残念ながら発毛剤を手にする事は出来なかったが、世の中には色々な理想の男性像があるのだ。


めげるな!羽毛田尊南!


またいつか、新しい発毛剤が見つかる日が
やってくるさ♪




おしまい☆