『テス、テス…只今マイクのテスト中……』


車内の無線機から、突然女の声が聞こえてきた。


「ん?今度は女の声だぞ……誰だ、お前は?」


『ハイ♪お二人さん~♪ヘルシードリンクのお味はいかがでしたか~♪』


「あっ!お前は、さっきのジュース売りの女!」


無線機の音声は、ヘリの羽毛田から、下に居るゆみへと切り替わった。


『アンタ達、ホントにボスを怒らせちゃったみたいね~♪可哀想に……』


「うるせえ!どうせ俺達ゃ死ぬんだ!ほっといてくれっ!」


『あっ…そう……
せっかく助かる方法教えてあげようとしたのに……』


「わあああ~っ!!
今の取り消します!是非教えて下さい~!」