「ヤス……ダメだ……俺達、殺される……」


顔面蒼白になったアニキが、そう呟いた。


いくらなんでも相手が悪過ぎる。
しがないチンピラヤクザ二人とテロリスト組織では、赤ん坊とプロレスラーがケンカするようなものである。


「アニキィ～！……思えば、いろいろな事がありましたね～」


二人の頭の中では、過去の懐かしい思い出が走馬灯のように巡り廻っていた。


とある山奥で、秘密裏に麻薬栽培を計画し、チャリパイの三人にコテンパにやられた事……



とある温泉地で、幽霊騒動をでっち上げ、チャリパイとジョンにバレてコテンパにやられた事……




「ろくな事が無えじゃね～かっ！！」


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