尊南アルカイナの逆襲
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さて、役者は揃った。
ここからが本番である。
「それで……今回の緊急招集は一体何なの?」
セイの質問に、羽毛田はこれまでのいきさつを、この五人の精鋭達に最初から語って聞かせた。
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「つまり……ボスのアタマに毛を生やす為に、この貴重な休みを返上して俺達が呼び出されたって訳ですか……」
楽しみにしていた三連休を今回の事でフイにされたサトが、恨めしそうに呟いた。
「何か文句があるってのか?この発毛剤には、全世界の“薄毛に悩む人々”の夢と希望が懸かってるんだぞ!」
「俺だって、2ヶ月ぶりの三連休が懸かってるんです!」
睨み合うボスの羽毛田と狙撃手のサトの二人の視線が、バチバチと火花を散らした。
「発毛剤だっ!」
「三連休だっ!」
それぞれの言い分を譲らず、しばらく睨み合っていた二人だが、羽毛田が腰のホルダーから手榴弾を取り出すと、サトがライフルを構えた。
「ちょっと!こんな所で銃撃戦始めないように!!」
危なく事務所が戦場と化す所を、シンが慌てて間に入って、二人をなだめすかした。
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