「・・・・・・・・」


オカッパは、言葉に詰まったセイの顔をニヤけた顔で眺めていた。


「う~ん……しかしですねぇ……」


セイが何か言い返そうとしたその時だった。


テーブルの上に置いてあったセイの携帯から、突然『機動戦士ガンダム』のテーマソングが、けたたましく鳴り響いた!


「あら?電話だわ……」


セイは、ガンダムの熱狂的なファンであった。



「おやっ?電話みたいですね♪それじゃあ、私は邪魔みたいですから……班長の方お願いしますね♪」


「ちょ!ちょっと!会長さん!」


オカッパは言いたい事だけ言うと、絶妙のタイミングで逃げるように帰っていった。



「あのオカッパ……今度家に爆弾仕掛けてやろうかしら……はい、モシモシ。」


電話は、尊南アルカイナの黒崎からだった。


『セイか?黒崎だが、ボスからの緊急招集だ!
大至急、アルカイナの事務所まで来てくれ。』





「“オカッパ”の次は、“スキンヘッド”かよ……」