茨城県の郊外にある平凡な一軒家。


尊南アルカイナの精鋭部隊のひとり『Sexy~セイ』は、ここに拠点を置いていた。


「ちょっと、会長さん!私、去年“体育委員”やったばっかりなのに、今年は“班長”ってどうゆう事なんです!」


セイは、オカッパ頭の町内会の会長と、新年度の地区の人事について揉めていた。


「いやあ~♪この辺りも年寄りが多くてね…なかなか役を頼める人がいないんですよ♪」


「そんな事無いでしょ!隣りの渡辺さんとか、角の鈴木さんとか、まだやってない人たくさんいますよ!」


セイは、不公平なこの人事に懸命に抗議したが、“オカッパ”は、のらりくらりと言い訳をする。


「ああ~ダメダメ!あそこの家は、回覧板もろくに回さないんだから、班長なんてとても任せられないよ……なんなら、お宅の旦那さんでもいいんですがね♪」


痛い所を突かれた……
面倒くさがりのセイの旦那は、その手の役回りは今まで一切した事がないのだ……


『まだやってない人がいるから』というセイの主張は、自らの首を締める事となった。