『2105』
あのメモに書かれていた部屋の前に立ち、羽毛田の緊張感は否が応にも高ぶっていた。
おそらく、鶴田教授は拘束状態で返事も出来ないだろうが、念のため羽毛田は無言でドアをノックしてみた。
ドン!ドン!
「はい……」
驚いた事に、部屋の中からは、しっかりと返事が聞こえた。
そして、ドアを蹴破るまでもなく、すんなりと中からドアノブが回され、そのままゆっくりと開いた。
犯人は、約束を守ったのだ!
嬉しさのあまり羽毛田は、ドアを開けてくれた鶴田教授と思われる人物に抱きついて叫んだ。
「会いたかったぜ♪
鶴田教授~~~♪」
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